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○ 山口 勤議員 皆様、こんにちは。質問の機会を与えていただきありがとうございます。
初めての質問になります。不慣れな点もあると思いますが、よろしくお願いいたします。
通告に従って質問をさせていただきます。
さきの質問と重複するところがあると思いますが、私の視点で質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。
なお、通告の4.高齢者施設についての(1)地域包括支援センターについては、ヒアリング等で一定理解しましたので通告を取り下げます。
それでは、順次1回目の質問をさせていただきます。
1.自主財源について。
これまで我が会派から、広告収入の拡大やネーミングライツの導入など自主財源の確保についての提案を行ってきました。決算特別委員会においても、自主財源の確保についての調査を行っているとの答弁をいただきましたが、その後の状況について、お伺いいたします。
2.防犯対策について。
防犯灯のLED化について、お聞きいたします。
東日本大震災以降、省電力への関心が高まっている中で、全国的に防犯灯のLED化に向けた取り組みが進められています。枚方市は他市に比べて夜間が暗いという声をよく耳にいたします。地域性もありますが、従来の防犯灯だけでは暗いところが多く、地域の方より防犯対策の上からも早く防犯灯のLED化をしてほしいと言われております。
LED防犯灯は、従来の蛍光灯よりも明るく、消費電力も少ない上に、15年程度寿命があり経済的です。また、環境にも大変よいとされております。そして、地域の自治体における従来の蛍光灯の球換えは2年余りで交換しなければなりませんが、LEDにしますと球交換及びメンテテンス作業もほとんど必要ないと思われます。隣の寝屋川市では、LED防犯灯の設置費用の10分の9、上限4万円の補助をされております。
本市においても、防犯灯の設置台数に対してLED化したものはどれくらいの割合ですか、お聞きいたします。また、本市でもLED化に向けた取り組みを早期にされてはいかがと考えますが、見解をお聞かせください。
3.スポーツ施設について。
本年4月1日に開設された伊加賀スポーツセンターは、利用者からも好評を博しており、整備されたことを大変喜ばしく思っております。ただ一つ、気がかりなことがあります。それはグラウンドの整備状況であります。グラウンドは開設前の本年2月に整備されたと聞いておりますが、内容は、グラウンド表面をかき起こし、新しい真砂土をまぜ合わせ、転圧をされたとのことです。利用者からは整備する前よりも石ころが多くなったとの声を数多く聞いています。ラグビーやサッカー、少年野球等、競技をしている少年や父兄の方からは小石があり危険だと言われております。また、地域のグラウンドゴルフをされているたくさんの方から、小石が多くあり競技ができる状態ではないと強く言われております。
グラウンドの整備予算や当時の整備内容及び今後の改善方策について、お聞きいたします。また、抜本的な改善策として土を入れ替えるなどの土壌改良工事は考えていないのか、見解をお示しください。
4.高齢者施設についてのうち、(2)介護ボランティアポイント制度について。
かねてから我が会派が要望しています介護ボランティアポイント制度の導入を踏まえて、何点か質問をさせていただきます。
平成19年5月に厚生労働省が高齢者の介護予防の取り組みとして、介護支援ボランティアの活動を市町村が実施することを認めました。この制度の特徴といたしましては、1番目としまして、介護保険制度の中の地域支援事業の予算割合として、2分の1を介護保険料、4分の1を国、8分の1を府と市がそれぞれ負担して実施されることです。2番目として、ボランティアは65歳以上の元気な市民が登録することができることです。3番目に、高齢者のボランティア活動が高齢者本人の介護予防、健康維持の促進や本人の社会参加、地域貢献を通じた生きがいづくり、並びにボランティアを受け入れる施設の地域とのつながりの深まりや、施設利用者の生活をより豊かにすることが期待されています。4番目には、介護保険料及び介護給付等の抑制につながります。
東京都の稲城市では、市内の高齢者の2.2%に当たる300人が参加した平成20年度の実績をもとに試算したところ、介護予防効果がポイント換算の負担を上回り、高齢者1人当たり月額約11円の費用削減効果があったと報告されております。稲城市福祉課では、参加者がさらに増えれば効果がもっと高まるのではと期待をされております。
介護給付費の本市の過去10年間の推移をお聞きします。また、介護給付費の抑制のためにどのような取り組みを行ってきましたか、お伺いいたします。
4.高齢者施設についてのうち、(3)街かどデイハウスについて。
高齢者が住み慣れた地域で生き生きと生活を続けていくために、気軽に通え、1日を楽しく過ごせる街かどデイハウスは大変重要な取り組みであると思います。
先日も、市民会館で街かどデイハウスまつりが開催され、参加させていただきました。皆様の我が身を顧みることなく一生懸命取り組んでいただいている様子を拝見いたしまして感動をいたしました。
市長の所信表明においては、「高齢者が住み慣れた地域で、生活を続けられるような助成の拡大を図り、街かどデイハウスを8カ所から13カ所に増設します。」と明言されています。街かどデイハウスにおいては、平成21年度に事業者への補助金の上限額が半額になったことに加え、地域支援事業の受託により介護予防教室を開催するなどの事務的な負担も増えていることになっております。
各事業者から、施設数が増加していくことに伴い、1施設当たりの助成が少なくなってしまうのではと懸念のお声をいただいております。予算措置について、見解をお聞かせください。
5.若者支援について。
青少年を巡る環境は、急速な少子化、就業形態の多様化、情報化社会の進展などで大きく変化しております。また、少年における重大事件や、いじめ、児童虐待なども相次いでおり、有害情報の氾濫も見られます。こうした環境変化の中で特に危惧されることは、若者失業者と言われるニートやフリーターの存在であり、社会的自立の困難な青年が増加していることであります。青年の社会的自立の遅れは、国の活力がそがれることにつながり、社会にとっては、まさに損失であり、非婚化、少子化につながるとの指摘もあります。
このような背景を受け、2009年7月に子ども・若者育成支援推進法が国会で可決され、昨年4月に施行されました。この法は、子ども・若者育成支援施策を総合的に推進するために設けられました。また、社会生活をスムーズに送ることが難しい子ども、若者を支援するネットワークの構築をうたっております。大きなポイントは、子ども・若者育成支援を社会の責任として認めたことです。例えば、現在の不況に伴う学生の就職難は、個人の力で解決できる問題ではありません。この推進法は、子ども、若者が抱える問題を地域ネットワークが支援することにより、就業、就学等につなげることを目指しております。
ここで改めて、引きこもりやニート問題について、国の施策と本市の現状と取り組みについて、お伺いいたします。
また、本年6月の議会で我が会派の岡林議員が質問した子ども・若者育成計画について、できるだけ早期に策定すると市長より答弁をいただいておりましたが、その後の進捗状況について、お伺いいたします。
6.平和の取り組みについて。
戦後66年が経過し、戦争体験者が少なくなっていく中で、次の時代を担う世代に戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝えていくことが大事になっております。
私は、11月に友好都市である沖縄県名護市に平和について視察に行きました。名護市では、教育委員会主催のフィールドワーク「高校生とともに考えるやんばるの沖縄戦」が、本年、17回目の開催をされ、7校の高校から約80人の生徒が参加して行われました。これは、沖縄の米軍基地の建設が沖縄戦のさなかに始まったことなどを取り上げ、沖縄戦が過去のものではなく、今も基地問題として影響していることを認識させ、若い世代に当事者意識を持たせるのが狙いです。参加者は、「戦争に負けたので基地を造られたという歴史は分かった。でも今から新しい基地を造ろうという動きは理解できない。」と感想を述べています。
そこで、本市の平和施策、平和への取り組みについて、お聞きいたします。あわせて、小・中学校の平和教育の取り組みについてもお聞きいたします。
名護市は、尼崎市、堺市との両市には、毎年、平和の交流をされています。私は、本市において、平和の交流を年1回、沖縄県名護市と枚方市の平和の日であります3月1日に行っていただきたいと考えているが、見解をお聞かせください。
7.墓地公園について。
12月7日の本会議で、墓地等の経営の許可等に関する条例が可決、成立し、来年4月1日より市の方で墓地や納骨堂の経営許可を行うとのことですが、事務の執行に当たっては適切な指導、監督を行っていかれるようお願い申し上げます。
私のもとには、身寄りがないひとり住まいの高齢者の方から、もし自分が死んだらだれが後の世話をしてくれるのかと、大変不安に感じておられます。高齢者の方が安心して余生を送れるようにすることが大事だと思います。
墓地については、広大な敷地を必要とします。市営の墓地、墓地公園の建設計画は中止になったとのことですが、建物の中にお骨を納める納骨堂であれば、環境に与える影響も少なく、墓地よりも小さなスペースでより多くの市民が安く利用することが可能だと考えます。
先日視察に行きました寝屋川市では、墓地公園内で市営の納骨堂が平成19年に建てられ、2,496区画の納骨壇があり、4年で現在約1,000体の納骨壇が納められています。また、1体の遺骨を所定の納骨袋に入れられる合葬室も1万5,000区画もあり、使用料も比較的安く、現在、シルバー人材センターが運営をしております。
私は、市長が所信表明で宣言された、住みたい、住み続けたいまちづくりを目指しておられるわけですから、近い将来、本市にも納骨堂は必要になると思います。納骨堂を含めた施設を検討していただけるよう、これは要望といたします。
以上で1回目の質問を終わります。
○ 奥 誠二行政改革部長 1.自主財源について、お答えします。
新たな財源確保に関する他市の取り組み状況につきましては、本年9月に中核市41市に対しアンケート調査を実施し、先般、その調査結果を踏まえ、広告代理店への聞き取り調査を行ってきたところです。その結果、ことしの4月以降は、事業主からの広告依頼が厳しい状況にあるものの、広告収入の拡大の可能性については、引き続き検討できる状況にあるという状況でございました。
今後も、新たな収入の確保は、行政改革の重要な課題の一つであるという観点から、引き続き検討してまいります。
○ 佐藤伸彦市民安全部長 2.防犯対策について。
防犯灯のLED化について、お答えをいたします。
LED防犯灯は、電球交換の費用及び手間がないことや、電力会社から新たな料金体系が設定されたことで、電気料金を大幅に削減もできるなど経済的で、また、消費電力も少なく、環境面でも効果があると認識しております。
本市の防犯灯は約2万5,500灯設置されており、そのうちLED化されているものは数灯でございます。
一方、防犯灯を短期的にすべてLED化するためには、財政負担の観点から難しい状況はありますが、今後、LED化に向けて検討してまいります。
○ 岸 弘克教育委員会事務局社会教育部長 3.スポーツ施設について、お答えいたします。
伊加賀スポーツセンターのグラウンドの整備につきましては、ラグビーやサッカーなどで使用するには表面が相当固くなっておりましたので、グラウンド表面の凹凸をなくし、水たまりなどができないよう地ならしを行うこととあわせまして、かき起こしや転圧を行ったもので約300万円の経費を要したところでございます。
しかしながら、結果として小石などが生じることになってしまったことから、利用者の協力もいただきながら小石などを取り除き、新しい真砂土を補充するなどの改善を図ってまいりました。
今後も引き続き、新しい真砂土を補充するとともにローラーなどで転圧を行い、改善を図ってまいりたいと考えております。
なお、土を入れ替えるなどの土壌改良工事をとの提案をいただきましたが、このグラウンドは学校グラウンドと同程度で多目的な種目が使用可能なグラウンドを基本と考えておりますので、土の入れ替えを行う土壌改良工事ではなく、先ほど申し上げましたような方法で対応してまいりたいと考えております。
次に、若者支援について、お答えいたします。
引きこもりやニートなど、青少年を取り巻く問題の深刻化を受けて、子ども・若者育成支援推進法が平成22年4月に施行され、同法に基づく国の施策大綱として子ども・若者ビジョンが作成されました。
本市で策定を予定しております子ども・若者育成計画につきましては、同法に基づくもので、平成24年度に庁内委員会において調査、研究を行うことから進め、パブリックコメントなど必要な手続を経て、早期の策定に努めてまいりたいと考えております。
次に、本市の現状についてでございますが、内閣府の調査による出現率を本市に当てはめますと、引きこもりの状態にある15歳から39歳までの想定人数はおよそ2,200人でございまして、本市では、現在、枚方公園青少年センターにおきまして青少年サポート事業に取り組んでいるところでございます。
○ 人見泰生健康部長 まず、高齢者施策についてのうち、介護ボランティアポイント制度について、お答えいたします。
本市の給付費につきましては、10年前の平成13年度の給付費総額は約89億8,810万円でありまして、5年前の平成18年度では、同じく約154億1,589万円、平成22年度になりますと、約194億4,086万円と推移してきております。
また、平成18年度からは、法改正に伴いまして、高齢者の方々が地域において生きがいを持ち、積極的に社会活動に参加されることは重要であるとの認識のもと、介護予防の普及、啓発のため、高齢者健康づくりプロジェクトと題した各種啓発のための講座を中心に各種事業の実施に努めているところでございます。
次に、街かどデイハウスについて、お答えいたします。
大阪府の街かどデイハウス事業補助金が平成23年度から地域福祉・子育て支援交付金(高齢分野)となりましたことから、これまで設けられていた枠組みにとらわれることなく、本市独自の地域特性を生かした事業展開を行うことが可能となっております。
今後、13施設を目標に計画的な増設に取り組みますとともに、地域の高齢者の憩いの場となる街かどデイハウスが安定した活動が展開できるようにするため、平成24年度から開設に対する基本的な補助に加えまして、見守り訪問活動や買い物支援など、地域のニーズに対応できるよう補助メニューの拡充を図り、それに対応させる形で補助金額の拡充もしていくという方向で助成の再編を図っていきたいと考えております。
○ 北村昌彦市長公室長 平和の取り組みについて、お答えいたします。
本市では、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えるさまざまな事業を実施しております。禁野火薬庫の爆発という大惨事を風化させないため、3月1日の枚方市平和の日記念事業を実施するとともに、憲法のつどい、夏季平和事業、平和映画会などにも取り組んでおります。また、通年事業といたしまして、中央図書館内の平和資料室では市民の皆様から御寄贈いただいた戦争資料と禁野火薬庫の爆発のパネル展示をしております。
沖縄につきましては、平和施策の大きなテーマであると認識しており、市制60周年には沖縄をテーマに平和事業に取り組みました。今後、名護市との平和の交流につきましては、同市の意向も確認しながら、実施手法を含め、研究をしてまいります。
○ 奈良昌幸教育委員会事務局学校教育部長 枚方市立小・中学校における平和教育の取り組みについて、お答えします。
本市では、生命や平和の尊さについて学習指導要領に基づいて適切に指導するとともに、児童、生徒に平和を愛する資質と態度を身に付けさせるために、各学校でさまざまな取り組みを行っております。
学習指導要領に示されている指導内容につきましては、国語科や社会科、道徳等の教科、領域ですべての小・中学校で指導しております。
また、総合的な学習の時間では、戦争体験者の講話を聞いたり、禁野火薬庫や妙見山の煙突など本市の平和遺産等について学習したり、壁新聞や平和ポスターを作成し校内掲示をするなど、各学校で工夫して取り組んでおります。
また、全小学校で実施している広島方面への修学旅行においては、平和への思いを育めるよう、事前学習を行い、さらに、事後に現地で学習したことをもとに平和の大切さを他の学年へ伝える取り組み等も行っているところです。
○ 山口 勤議員 それぞれの御答弁ありがとうございました。
それでは、2回目の質問を行わさせていただきます。
自主財源について、再度お聞きします。
自主財源の確保策をさらに検討していくとのことですが、広告収入のほかにも、例えば、以前、会派として要望した市役所本庁舎の一部公用車について、購入・リース方式から市民と共有できるカーシェアリング方式に切り替え、市が法人会員、市民が一般利用会員として登録をし、双方で利用できる仕組みにするなどの提案を行いました。また、自主財源について、他の多くの手法があると考えます。
今後、自主財源の確保について、具体的にどのように進めていくのか、お伺いいたします。
○ 奥 誠二行政改革部長 広告収入を初めとする新たな財源の確保につきましては、今後、庁内の行政改革実施本部に検討作業チームを設置することも含め、具体的な実施手法や課題などについて、さらに検討を進めたいと考えております。
○ 山口 勤議員 御答弁ありがとうございました。
早期に行政改革実施本部のもとに検討作業チームを立ち上げ、具体的な手法を検討されると強い決意の答弁をいただきました。従来の役所の発想に加え、多様な発想で自主財源確保に努めるよう要望いたします。
次に、防犯対策について、再度質問をいたします。
青色防犯パトロールについて、お聞きいたします。
枚方市が現在実施している青色防犯パトロールは、4台の車で主に小学校の児童の下校時にパトロールをされています。
現在、各小学校におきましては、地域の見まもり隊、パトロール隊として防犯活動を行っていただいております。今のところ、地域の協力のもと、大きな事件、事故等は発生していませんが、枚方市は犯罪、事件、交通事故、ひったくり等が府下でも大変多いと聞いています。今、何が起こるかわからない世相です。昼夜を問わず、パトロールが大変大事だと痛感いたします。
街頭犯罪が多発する時間帯は枚方市の犯罪データから夜間であることから、青色防犯パトロールの巡回を夜間に行うことは検討されているのでしょうか。
また、この広い枚方市において、青色防犯パトロール車が4台しかないというのは少な過ぎます。今後、青色防犯パトロール車を増やす計画はあるのか、お聞きいたします。
○ 佐藤伸彦市民安全部長 街頭犯罪が多発している夜間の時間帯に青色防犯パトロールを行うことは、犯罪抑止において十分効果があると認識しております。本市が所有している青色防犯パトロール車は4台ですが、青色防犯パトロール車を導入されている校区は11校区あります。本市として夜間パトロールを行うことや本市の車両を増やすことは困難であると考えますが、地域の青色防犯パトロールの導入を拡大することは必要であると考えております。
これによりまして、地域による夜間パトロールの実施も拡大していくものと期待しており、今後も青色防犯パトロールの必要性を地域の皆様に啓発してまいります。
○ 山口 勤議員 御答弁ありがとうございました。
市長は、さきの所信表明で、「市民の安全・安心を守る」と述べられています。事件、事故の少ないまちの構築に向け努めていただきたい。青色防犯パトロール車の増車に向け、大阪府の方針の中、補助事業活用で努力されることを要望といたします。
また、さきに質問しました防犯灯のLED化についても、寝屋川市では設置費用の10分の9、上限4万円の補助をされております。1台設置することにより約15年間は球替えがないため、地域自治会の管理が要らなくなり、役所の事務対応もなくなります。めり張りのある予算化の英断を竹内市長に強く要望いたします。
3.スポーツ施設について、再度質問いたします。
市長は、所信表明で、「高齢者が健康で元気に暮らせる優しいまちづくりを進めるため、グラウンドゴルフを初めとするスポーツ活動や文化・芸術活動など、高齢者の元気と活力につながる活動を支援します。」と決意されました。
市の多目的運動広場ではグラウンドゴルフができるところがありますが、正式な公式競技ができる専用のグラウンドゴルフ場がありません。枚方大橋付近の淀川河川敷に専用のグラウンドゴルフ場の要望もあるようですが、見解をお聞かせください。
○ 岸 弘克教育委員会事務局社会教育部長 お答えさせていただきます。
淀川河川公園の枚方区域における中流左岸域地域協議会が平成22年度に設立され、その論議の場として地区会議が開催されております。その会議の中でグラウンドゴルフのできるグラウンドの整備などを要望してまいりたいと考えております。
○ 山口 勤議員 御答弁ありがとうございました。
ぜひとも淀川の河川敷にグラウンドゴルフ場が整備できるよう働きかけを進めていただくよう強く要望とします。
4.高齢者施設についてのうち、(2)介護ボランティアポイント制度について、再度質問いたします。
ひらかた高齢者保健福祉計画21にあります、元気な高齢者の生きがいづくり、高齢者のボランティア活動に対して、具体的な支援の取り組みについて、お伺いします。
○ 人見泰生健康部長 高齢者の生きがいづくりへの支援につきましては、生きがいと健康づくり推進事業として、生きがい創造学園事業を実施しており、家庭に閉じこもりがちな高齢者に対して生きがいを見出す場や社会活動に参加する機会を提供するために各種講座を開催しております。
また、高齢者のボランティア活動への支援につきましては、枚方市老人クラブ連合会と共催で各単位クラブ等で自主的に介護予防に資する活動を展開していただくために、クラブ会員を対象に生き生き健康スポーツ・レクリエーションリーダーを養成する研修会を開催しております。
その他、社会福祉協議会、校区福祉委員会と協力して、地域のいきいきサロン活動の中で健康増進のための活動を継続して企画、実施していただくサポーターを養成する研修会も開催をしております。
○ 山口 勤議員 3回目の質問をさせていただきます。
介護保険施設では、慢性的に人手不足が続き、施設運営に支障を来すこともあると聞いています。
また、一方で、元気な高齢者から何か社会の役に立ちたいという声も多くあり、これらをコーディネートするため、現在、全国で50以上の市町村で介護ボランティアポイント制度が実施されています。
私は、東京都荒川区と隣の寝屋川市に視察に行きました。荒川区の制度は、高齢者の方が介護保険施設等で、介護に関する資格がなくても、レクリエーションの手伝い、話し相手、清掃など、本人の希望等に応じて施設と話し合って決めていくもので、ボランティア活動に参加するとポイントがたまり、たまったポイントに応じて現金と換金することができます。本年7月現在101名が登録し、女性83名、男性18名、最高齢は何と91歳の方も登録されております。
元気な高齢者がボランティア活動をすることで意欲的で充実した生活を送れるとともに、施設では、ボランティアを受け入れることで人手不足解消に一定寄与できるほか、地域とのつながりも一層深まるという効果があります。本市でも、このような取り組みができないものか、お伺いいたします。
○ 人見泰生健康部長 高齢者の方が社会で培ってきた知識や経験、技能などを活用する場として、現在、既に自主的な活動をされているNPO法人やボランティア団体などがあります。
また、社会福祉協議会では、ボランティアセンターが設置され、積極的な活動を展開されていると聞いております。それらの活動とボランティアポイント制度とは整理すべき課題もあります。
また、他市の事例が本市の実態に即してうまく適合するかなど、今後、整合性を検証していきたいと考えております。
○ 山口 勤議員 御答弁ありがとうございました。
40年後には人口推計では3人に1人が65歳以上になる超高齢社会が目の前に来ています。65歳以上の方の生きがいをつくり、介護給付費を抑制できる介護ボランティアポイント制度をぜひ導入していただけるよう強く要望させていただきます。
次に、4.高齢者施設についてのうち、街かどデイハウスについて、再度お聞きいたします。
今後の予算措置について、補助メニュー、補助金額を拡充できる方向で助成額を再編するとの明確な御答弁をいただきました。ぜひ来年度にも実施できるよう要望いたします。
そこで、各街かどデイハウス事業者では、大阪府が提示している地域支援事業メニューとして、『大阪府街かどデイハウス介護予防活動マニュアル』という冊子に基づいて、各事業者が担当を設け、運動機能向上講座など別建て予算のメニューなども用意されておりますが、このメニューについての委託費用が不十分な点や、事務的な煩雑性、参加者の効果性が十分に感じ取れないなどの声もあります。
介護予防メニューについては、効果性を踏まえた各事業者の現場の声が反映できる手法や予算措置の在り方にすべきであると考えます。御見解をお聞かせください。
○ 人見泰生健康部長 街かどデイハウスによる介護保険の地域支援事業での介護予防普及啓発事業につきましても、各運営者からの御意見を聞く機会を設けまして検討しているところでございまして、委託料や講座内容、講師の在り方など参加者が楽しく参加でき、街かどデイハウス運営者も安定して運営していけるよう工夫をしてまいりたいと考えております。
○ 山口 勤議員 御答弁ありがとうございました。
1回目の答弁で、補助メニューや補助金額を拡充する方向で助成をしていただくと答弁をしていただき、また、介護予防の普及、啓発につきましても、参加者が楽しく参加でき、街かどデイハウスの運営者も安定して運営していけるよう要望といたします。
5.若者支援について、再度お聞きいたします。
引きこもり、ニート、不登校、発達障害等の精神疾患など、子ども、若者の抱える問題は今非常に深刻です。その中でも、引きこもりは2030年問題として専門家は警鐘しています。全国で推定70万人以上いるとされています。以前より、私のもとには、ある母親より相談を受けていることがあります。現在21歳になる息子さんは中学1年から自宅に引きこもり、どうすることもできない状態で、家族との会話もなく、自分の部屋でパソコンをしているそうです。社会との接点もなく、本当に困っておられます。追い打ちをかけるように父親が失業するなど、大変な状況です。
私は、このような引きこもりやニート問題に対して、ここで改めて引きこもりの状態にある本人やその家族、保護者をバックアップするためには、地域とのかかわり、協力が大変重要だと考えます。地域において継続的に支援できる仕組み、そうした地域づくりが必要だと考えます。
我が会派より提案しました引きこもり地域支援センターの設置について、進捗状況はどのようになっていますか、お伺いいたします。
○ 岸 弘克教育委員会事務局社会教育部長 お答えします。
議員お示しのとおり、社会参加を支援する手だての一つとして、地域が支援していくことも重要であると認識をしております。
なお、社会参加の支援といたしましては、仲間づくりに向けたサポートも重要であり、本市では自立を支援するNPO法人等もさまざまな活動に取り組んでおられますので、支援の活動や取り組みがより広がりを持てるよう関係機関等によるネットワーク作りに努めてまいります。
次に、引きこもりの状態にある若者に対して訪問支援などを行う引きこもり地域支援センターについてでございますが、設置につきましては、財源や体制の確保などさまざまな課題がございますので、子ども・若者育成計画の策定を進める中で検討をしてまいります。
○ 山口 勤議員 3回目の質問をさせていただきます。
それでは、自立を支援するNPO法人等は具体的にどのような活動に取り組んでおられるでしょうか。また、そうした活動による成果について、お伺いいたします。
○ 岸 弘克教育委員会事務局社会教育部長 お答えします。
NPO法人等による具体的な仲間づくりの活動内容といたしましては、卓球などのスポーツ、クッキングや工作などの各種教室、森林保全ボランティア、コミュニティーカフェや演劇活動などがございます。
なお、自立を支援するNPO法人等によりますと、さまざまな活動や家族以外の人との交流を経験することで自信を持つことにつながり、自立に向けた一歩を踏み出すことができるようになった若者もおられるとお伺いしております。
○ 山口 勤議員 4回目の質問をさせていただきます。
それでは、本市におけるニートへの就労支援の取り組みについて、担当部長にお伺いいたします。
○ 宮本勝裕地域振興部長 本市では、地域就労支援センターにおきまして、ニートなど働く意欲がありながらさまざまな理由で仕事に就くことができない人に対しまして、職業相談を初め、就労に関する講座、セミナーの紹介などの支援を行っております。
また、本年度、市内のNPO法人がニートを初めとする若者の職業的自立を目的とした国の事業、地域若者サポートステーション事業を受託し、働くことに悩みを抱える若者とその家族を対象に、個別相談やカウンセリング、各種講座、就業体験などの事業を展開されております。
このNPO法人からの資料等によりますと、5月24日の開設後、来所者は6月の24人から、半年後の11月には、設立記念セミナーを開催されたこともありまして261人と増加してきております。この半年間で74人の相談を受け、19人の就職等進路が決まり、利用者からはおおむね好評とのことでございます。
本市といたしましても、関係機関と連携しながら、広報での周知など支援に取り組んでいるところでございます。
○ 山口 勤議員 それぞれの御答弁ありがとうございました。
特に危惧されることは、若者の失業者と言われるニートやフリーターの存在であり、社会的自立の困難な青年が増加していることであります。
私は、社会生活を円滑に営む上で困難を有する子ども、若者に対する支援が効果的かつ円滑に実施されるよう、関係機関により構成される子ども・若者支援地域協議会の設置を強く要望いたします。
続きまして、6.平和の取り組みについて、再度お聞きします。
9月議会の我が会派の代表質問で、本市の貴重な戦争遺跡の保存、活用について質問しました。平和モニュメント、平和遺跡の管理状況について指摘もし、市長は早急に対応する旨の答弁がありました。その後の対応について、お聞かせください。
枚方市の戦争遺跡、平和資料館など、実は私も最近まで知らなかった戦争遺跡がたくさんあります。市民の方も知らない戦争遺跡などたくさんあると思います。子ども、大人を含めて、周知方法はどのようにされているのか、お聞きいたします。
○ 北村昌彦市長公室長 9月定例会で御指摘をいただきました慰霊碑につきましては、担当部署と連携し、除草作業を行ったところでございます。今後とも適切な維持管理に努めてまいります。
戦争遺跡の周知につきましては、御指摘のように市民の皆様に知られていない戦争遺跡もあるという認識から、市内の戦争遺跡を地図上で表わすとともに、解説を加えたリーフレット、『枚方市平和(戦争遺跡)ガイド』を作成し、周知に努めているところでございます。
○ 山口 勤議員 3回目の質問をさせていただきます。
私は、枚方市の戦争遺跡の周知方法として、例えば、親子スタンプラリーを行い、楽しみながら戦争遺跡を知ることが大事だと思います。3月1日の平和の日に平和スタンプラリー大会を開催してはどうですか。見解をお聞かせください。
○ 北村昌彦市長公室長 市内の戦争遺跡を市民の皆様に知っていただくということは重要な取り組みであると認識をしております。戦争遺跡を知っていただくため、『枚方市平和(戦争遺跡)ガイド』を市民の皆さんや小・中学校に配布し、有効活用を図っているところであり、今後も引き続き、ただいま御提案いただきました手法も含め、戦争遺跡を周知していく新たな取り組みについて検討をしてまいります。
○ 山口 勤議員 市長は、所信表明で、「「平和」「文化」「希望」の三つの言葉を私がめざすべき都市のキーワードにしたい」と述べられています。
本市の戦争遺跡をどのように思っておられるのか、また、どのようにして平和施策に取り組むのか、市長のお考えをお聞かせください。
○ 竹内 脩市長 本年12月8日には太平洋戦争開戦70周年を迎え、戦争体験者も少なくなっております。この中で、戦争の記憶も風化しつつあるわけであります。
市内に残る妙見山の煙突を初めとする戦争遺跡は、未来を担う若い世代に戦争の悲惨さ、また平和の尊さを伝えていく貴重な歴史遺産で、これを後世に引き継いで伝えていくことは、平和な時代を生きた我々の使命であると考えております。
今後とも、関係機関と連携して、市内に残る戦争遺跡を戦争の時代を物語る歴史の生きた教材として、大切に保存、活用に努めてまいります。
○ 山口 勤議員 御答弁ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わります。
○ 大森由紀子副議長 これにて、山口 勤議員の質問を終結します。
○ 大森由紀子副議長 約15分間、本会議を休憩します。